こんにちはフライパンです。
和室の塗り壁を剥がしてクロスにするという依頼です。
工務店からの依頼で畳も交換、柱も塗装なので畳を上げたタイミングでひとまず砂壁の剥がしのみさせていただきました。
作業としては養生、噴霧器で水をかけスクレイパーで剥がすといった内容です。
単純な作業ですが、意外と大変だし気を遣うところも多いです。
畳について
自分がお客さんより直接受けた以来の場合、畳をどうするか迷うところです。上げて真ん中にまとめるか、養生をがっちりして済ませるか。過去どちらのやりかたもやりましたが荷物があるかないかの問題もありますし基本的には上げたいところですが、臨機応変に対応しています。
今回は畳も交換ですので畳屋さんが引き上げてくれて畳は無い状態です。非常に仕事しやすいです。(^^♪
襖や建具は?
襖やら建具やらも交換なので養生の必要なし。嬉しいです。
ふすまや建具は水が入らないように基本的に養生をがっちりします。
養生
いらないクロスを引いて、マスカーにてぐるぐる囲います。その時の気分によって養生の仕方も変わりますが、もう一枚クロスを引いたりすることもあります。マスカーが破れるのを防ぐためです。
今回は養生シート、クロス、マスカーといった順番でやりました。剥がした後マスカーにくるんでそのまま捨てようと思います。
噴霧器で水を砂壁にかける。
噴霧器で水を砂壁(塗り壁)にかける作業です。砂壁が水を吸い込みやすい素材の場合は楽だと感じますが今回のは水を吸い込みにくい素材です。すぐに剥がそうとしましたが全然剥がれません。
水をかけてしばらく放置です。さらにもう一度かけました。今回初めて試みましたが、2度目の噴霧の際わずかに中性洗剤を混ぜてみました。剥がしやすくなった気がしますが、パテを塗るときあんまりよくないかもしれません。
ちなみに剥がしてみてわかったことですが壁が二重になってました。リフォームで上から重ね塗りをしていたわけですね。下に水が染みていかないわけです。
噴霧から30分後くらいには比較的、剥がしやすくなりました。
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剥がす際は巾木・雑巾摺周りから。
私の場合ですが必ず巾木・雑巾摺周りの下から剥がします。上から剥がしてくると、この周りに剥がした砂壁が溜まって一度どかしてからの作業となるので、二度手間(どのみち掃除の際はどかすので)というわけではないですが最初に剥がしておきたいです。
ゴミを片付ける前にシーラを塗る
ゴミを片付ける前にシーラーを塗ってしまいます。養生の代わりですね。(;^_^A
横着ものです。少しくらいのシーラーでしたら、剥がした砂壁に垂れるので養生の代わりになると思ってます。大量にこぼれると大惨事になるので注意してください。
私はシーラーは塗っても塗らなくてもどちらでも良いと思っていますが、シーラー塗っておいた方がパテをかける時、微妙な砂を引っ張て来なくて楽なので塗ることが多いです。(パテにはコンクリ下地用のボンドを混ぜます。)
剥がしたところは全パテもしますし、シーラーはどちらでも良いと思っているくらいなので塗るといっても、隅までびっちり塗っていません。塗装下地やモルタル下地の時などで全パテしない時はしっかり塗りますよ。
清掃
マスカーを剥がしながらくるみます。
この作業と記事・GW前のことなのですが記事にしておきながら書いていて放置していました。(笑)
全パテ・総パテ
塗装屋さんと大工さんの作業が終わったということで本日、全パテしてきました。
フラットボックスは使ってないです。モルタルの上に試せよー?まだ嫌です。(笑)
ということでパテベラですね。
下パテ、アタッチ60にプラゾール100Sを混ぜて1回。ワイドはボンドは混ぜずに1回。ほぼこれで仕上がりましたが、下地の悪い所のみもう一発。
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クロスの張り込みは明後日にします。明日、いやもう今日か・・天気が悪いようですからね。といいつつも明日も1日仕事の他の現場です。
最近、見積をよく頼まれます。ありがたいことなのですが、毎日睡眠時間が3.4時間なんです。眠いです。しかしながら見積があるってことは仕事が出てきますからね。(*´ω`*)
それではまた。
コメント
吸水が多い下地にシーラー無しの場合ですが、個人的な意見です、
反応硬化型パテは名前の通り、水分に反応して硬化するパテなので、硬化反応するまでは水分を保持してあげないと、硬化不良(ドライアウト)起こします。
硬化するのに必要な水分を反応しきるまでは乾燥させないようにしないといけません。
石膏ボードの小口や強制的に乾燥させた場合、極端に仕上げパテを薄塗りした場合も同じです。
パテ上の裏紙がついていない時やクラックがパテごとボロっと取れる症状は糊や樹脂量の接着強度ではなく、水分を失って硬化不良を起こすドライアウトが原因の事の方が多いかと思います。
なので、繊維壁やボード小口等吸水が多い下地はシーラー濃度を調節して吸水性をある程度調整してあげた方が理屈上は良いかと僕は思います。
知っている上であれば、すみません
ただの補足だと思って頂ければ幸いです
中村さん>>コメントありがとうございます。勉強になります。
反応硬化型ということ自体、頭ではわかっていましたが、そこまで意識していなかったです。
石膏ボードの白目地の所に関しては興味深いと感じました。
私は石膏自体への食いつきが悪い、またの粉のせいでパテの食いつきが悪いのかなと感じていたので、
いままでファイバーで補強してましたが、シーラーをかける等、実験してみたくなりました。
ちなみに繊維壁、聚楽壁等(和室の壁に関して)仕上げ材を剥がしたモルタル下地の場合は、シーラー塗布の有無にかかわらず
パテにボンドを混ぜて作業してきましたが、削るのが大変なくらい硬くなり表面の剥離など経験上はなかったです。
左官下地の場合、私は吸い込みが悪いかなと感じていますが、ボンドを入れるとパテ自体の乾きも遅くなるので反応硬化型の理屈にもかなうのかもしれません。
こにゃにゃちわ、
ちょっと気になったもので、乱入してすみません。
中村さまのご意見放っておけません。
反応硬化とはそう言う事なのですね。
勉強になります。パテの箱に書いてある120分ってのが反応硬化時間になるのでしょうか?そうだとして、均等に反応硬化するのってかなり難易度高い。
>> 硬化反応するまでは水分を保持してあげないとドライアウト起こします。
それを考えると、ジョイントボードのあの広い凹みは然るべきなのですね。
張替え下地と新規の下地、モルタル面とコンパネ下地、それらが混在する時に前面にシーラー処理は必須になりますね。
とは言ってもシーラーの性能って、そこまでの異下地がイコールコンディションになるのかな?
下地が悪いからパテって考えていたのに、パテの性能を引き出す為には下地を整えるってまるで逆の発想でした。
>> 極端に仕上げパテを薄塗りした場合
どうしても仕上げのパテはミミを切りたくなるのですが、これもあまり良くなさそうですね。
流行りのフラットボックスでのパテってミミは切れてそうだけど、ヘラでしごいたみたいに、広くは切れてませんね。
ミミ以外少し厚ぼったい感じで、貼るまでが大変かな?って考えていたのですが、パテの性能を生かす為なのでしょうね。
いやはや、頷くばかりです。
ハッサンさん>>
こんにちは。コメントありがとうございます。
パテの箱に書いてある120分ってのが反応硬化時間になるのでしょうか?>>
私もそう考えております。
ボードのジョイントの面取りは反応硬化のことまで考えていたら、すごいですね。
シーラーの性能については異なる下地でも2度3度繰り返し塗布するとイコールとは行かないまでも、かなり調整できるかと思います。
余談ですが、防炎のことを考えると、本来パテ処理、研磨後にすべての下地にシーラー塗布するのがマニュアルだったと思います。
(パテの前にシーラー塗布したいので、2度塗るという考え方になりますね。)
フラットボックスについてはもっと書きたいのですが、反応硬化のことを考えても非常に理にかなってると思います。
(私は反応硬化の話題が出るまで、意識していなかったですが・・)
ちなみに私が載せた写真は下地の悪い所が多いですが、下地がきれいなところだと、ペーパーをかける必要がないのでは?
と思うくらいきれいに打てますよ。